今回の研究の目的は、OSA患者において舌・舌骨上筋群の筋肉トレーニングにより咽頭、舌の形態がどのように変化し、OSAが改善できるかどうかについて検討するものである。結果としては、筋機能療法を行うことによって、開始 2か月後にはいびきが減少し始める。体重には変化はないものの、舌運動による顔面の下顎下縁のラインがシャープになり、また3ヵ月後にはCTにて舌骨挙上が認められ、気道の体積が増加していた。AHIの減少は患者によって違いがあるものの、6ヶ月後にはAHIの改善が見られている。また6か月経過してもAHIは元に戻ることもなく、減少し続けていた。
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