研究課題
がん幹細胞より分離されたがん幹細胞(Takaya A, et al. Establishment and Analysis of Cancer Stem-Like and Non-Cancer Stem-Like Clone Cells from the Human Colon Cancer Cell Line SW480. PLoS One. 2016 Jul 14;11(7):e0158903.)を元に、ナチュラルペプチド群の網羅的な解析を行った。その結果、がん幹細胞特異的なナチュラルペプチド群であるASB4遺伝子にコードされるペプチドであるIV9を同定し、このペプチドがペプチドワクチンに応用できることを証明し、論文発表した(Miyamoto S, et al. The Antigen ASB4 on Cancer Stem Cells Serves as a Target for CTL Immunotherapy of Colorectal Cancer. Cancer Immunol Res. 2018 Jan 25).研究発表は学会でも評価され、2018年1月25,26日の第36回 日本口腔腫瘍学会総会・学術大会において優秀ポスター賞を受賞した。
3: やや遅れている
口腔がん幹細胞の分離については、 Michifuri Y, et al. Small proline-rich protein-1B is overexpressed in human oral squamous cell cancer stem-like cells and is related to their growth through activation of MAP kinase signal. Biochem Biophys Res Commun.2013で発表したALDHアッセイを元に成功した。しかし、ALDHアッセイでは一度に大量の細胞を確保することが難しく、現在、別の方法を用いたがん幹細胞の培養、確保を検討している。
がん幹細胞の数の確保に成功し次第、HLAリガンドーム解析を行い、非がん幹細胞、がん細胞両者におけるペプチド群の抽出を予定している。それらのペプチド群より、ペプチドワクチンの候補となりうるペプチドを選定し、そのペプチドを用いたがん幹細胞ペプチドワクチンの樹立を目標としている。
本年は昨年までの購入済み物品でほとんどの実験、研究を賄うことができ、新たに購入する必要が少なく、予算が余ったため、次年度に繰越する。
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Cancer Immunology Research
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