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2017 年度 実施状況報告書

由来の異なる間葉系幹細胞と半導体レーザーを用いた骨再生技術と顎裂閉鎖治療への展開

研究課題

研究課題/領域番号 17K17327
研究機関広島大学

研究代表者

鷲見 圭輔  広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 専門研究員 (00707078)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード再生医学 / レーザー
研究実績の概要

今年度は以下の研究を行った。実験1) MSCsの血管新生と破骨細胞分化に及ぼす影響についての検討を行った。まず未分化MSCsが破骨細胞前駆細胞の分化・増殖に及ぼす影響について検討した。RAW.264の生細胞数はMSCsとの共培養により、単離培養と比較して、16-64時間後に有意に大きかった。また、分化関連遺伝子マーカーの発現における検討では、未分化 MSCsにおいてM-CSFおよびVEGF遺伝子発現は6日目をピークに有意な抑制が認められた。RANKLの遺伝子発現は8日目まで有意な増加が認められたが、10日目には有意に抑制された。OPG遺伝子発現は、4-10日目にかけて有意に亢進した。そして、RAW264へのsRANKL添加により破骨細胞への分化がTRAP染色により、確認された。また、RAW264niokeruRANK、CSF1R、NfKbおよびNFATC1の遺伝子発現は、未分化MSCsとの共培養により、単独培養群と比較していずれも有意に抑制された。実験の結果より、未分化MSCsはRAW264との共培養においてRAW264における破骨細胞分化関連因子の発現を抑制し、破骨細胞の分化を抑制することが明らかとなった。また未分化MSCにより産生されたOPGを介した作用があることが示唆された。さらに、MSCsはRAW264の細胞増殖を亢進させることが示された。以上の得られた結果は、Journal of Oral Science に受理された。
来年度は未分化MSCsが破骨細胞前駆細胞の走化性に及ぼす影響を検討するとともに、半導体レーザー照射がMSCsの分化および増殖に及ぼす影響について検討する。さらに、動物による検証を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験1の計画が完了し、概ね結果が得られ、Journal of oral science に2題受理され、おおむね予想された結果と実績も得られているため。

今後の研究の推進方策

来年度は未分化MSCsが破骨細胞前駆細胞の走化性に及ぼす影響を検討するとともに、半導体レーザー照射がMSCsの分化および増殖に及ぼす影響について検討する。さらに、動物による検証を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] The effect of mesenchymal stem cells on chemotaxis of osteoclast precursor cells2018

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Sumi, Takaharu Abe, Ryo Kunimatsu, Nanae Oki, Tetsuya Awada, Kengo Nakajima, Kazuyo Ando, Yuji Tsuka, Kotaro Tanimoto
    • 雑誌名

      J Oral Sci

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The effect of mesenchymal stem cells on osteoclast precursor cell differentiation2018

    • 著者名/発表者名
      Takaharu Abe, Keisuke Sumi, Ryo Kunimatsu, Nanae Oki, Kengo Nakajima, Kazuyo Ando, Kotaro Tanimoto
    • 雑誌名

      J Oral Sci

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり

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公開日: 2018-12-17  

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