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2018 年度 研究成果報告書

重度歯根吸収発生機構におけるシグナル経路間クロストークの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K17339
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 矯正・小児系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

菊田 純  日本大学, 松戸歯学部, 助手(専任扱) (10759632)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード歯根吸収 / 歯根膜細胞 / 矯正力 / Notchシグナル / Wntシグナル
研究成果の概要

In vivoにおいて矯正力を負荷した結果、圧迫側歯根膜にJagged1、Notch2、Wnt5a、Ror2陽性細胞の発現を認めた。In vitroではcompression force(CF)及びNotchシグナル、Wntシグナル阻害剤を加えたhPDL cellsにおいて、CF1g群、CF4g+Notch阻害剤群ではWnt5aの遺伝子発現の増大が認められた。また、CF4g群、CF1g+Wnt阻害剤群ではJagged1の遺伝子発現の増大が認められた。以上のことから矯正学的歯の移動時における歯根吸収にNotchシグナル伝達及びWntシグナル伝達が相互に関与している可能性が示唆された。

自由記述の分野

歯科矯正学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果から、歯根吸収の発生には歯根膜における炎症性サイトカインの発現が関与しており、NotchとWntシグナル伝達がそれぞれ炎症性サイトカインの発現を制御していることが明らかになった。また、NotchシグナルとWntシグナルのクロストークが炎症性サイトカインの発現に関与していることが示唆され、矯正学的歯の移動による歯根吸収の発生について新たな知見が得られた。これらのことより、各シグナル阻害剤が歯根吸収の抑制に有効であることが証明できれば、将来的に歯根吸収の増悪に対する抑制薬を作製することが期待でき、歯科矯正臨床の今後一層の発展が望めるものとなった。

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公開日: 2020-03-30  

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