口呼吸がもたらす障害として顎顔面の成長発育異常・不正咬合・口腔乾燥・歯周疾患など口腔内に限局するものや、仕事や学習における持久力や活動力の低下など認知機能に及ぶものまで様々な事象が指摘されている。 本研究では呼吸様式の違いが認知機能に与える影響について、近赤外線分光法(fNIRS)を用い脳活動状態を調べることで客観的評価を行った。その結果、鼻呼吸時の方が口呼吸時よりも高い脳活動状態を示す傾向が確認された。そのため、鼻呼吸時の方が口呼吸時よりも高い認知機能を発揮できる可能性が脳活動状態より客観的に示された。
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