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2017 年度 実施状況報告書

同種の歯根膜細胞移植治療に向けた優れた再生能を有する細胞予測

研究課題

研究課題/領域番号 17K17346
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

妻沼 有香  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (70726265)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード歯根膜細胞 / 同種移植
研究実績の概要

間葉系幹細胞(MSC)の移植は組織再生療法の有効な手段として注目を集めている。研究者らは間葉系幹細胞(MSC)の特徴をもつ歯根膜由来組織幹細胞の同種移植が拒絶反応を生じることなく歯周組織再生を顕著に促すことをこれまでに見いだしている。同種移植を臨床応用する際には、より再生能の高い細胞を移植に用いることで、より良い治療効果が期待される。その際、どのような細胞を選別すべきかを移植前に決定する必要があると考えられる。近年、分化能や細胞サイズ、細胞形態などにより、骨髄由来MSCの選別が可能となってきているが、歯根膜由来 MSCでは不明である。そこで本研究では歯根膜由来MSCを用いて、より再生能が高い細胞を移植前に予測し選別することが可能か否かを明らかにすることを目的とした。平成29年度はヘルシードナー由来のヒト歯根膜由来MSCのプライマリーカルチャーを行い、細胞の性質について比較検討を行った。その結果、異なるドナー由来のMSCによりコロニーフォーミングアッイ(CFA)、アルカリフォスファターゼ(ALP)活性、分化能(骨分化誘導・脂肪分化誘導)に違いがあることが明らかとなった。また一方で、将来的に歯周組織欠損部の移植に用いるためのヒト歯根膜細胞シートの作成も行なった。その結果、細胞シート作成に要する時間に、用いた細胞により違いが認められた。これらの結果からも同種移植に使用するドナーをあらかじめ選別することが重要であると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成29年度に予定していたドナーによる細胞の性質の違いは明らかとなったが、その結果を用いた細胞の再生能を予測するためのグループ分けまでは達成することができなかった。

今後の研究の推進方策

ヒト歯根膜由来MSCの性質の違いをさらに詳細に解析した後に、グループ分けを行う。また細胞形態のイメージング技術を用いた再生能の予測を行う。

次年度使用額が生じた理由

歯根膜細胞培養および分化誘導試験に使用するための培地や試薬を購入する

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 同種歯根膜細胞シートの安全性・有効性評価指標の確立と歯周組織の再建2018

    • 著者名/発表者名
      岩田 隆紀, 鬼塚 理, 朴 聖俊, 妻沼 有香, 和泉 雄一, 中井 謙太, 安藤 智博
    • 学会等名
      第17回日本再生医療学会総会

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公開日: 2018-12-17  

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