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2018 年度 研究成果報告書

歯周病菌抗体価は脳梗塞の発症および転帰を予測できるか?

研究課題

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研究課題/領域番号 17K17350
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

青木 志郎  広島大学, 病院(医), 助教 (10457236)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード歯周病菌抗体価 / 脳梗塞
研究成果の概要

歯周病菌抗体価が脳梗塞発症および予後への予測因子になりうるかを検討した。脳梗塞発症と歯周病菌抗体価との関連を検討するため、急性期脳梗患者と脳梗塞既往の無い患者の歯周病菌抗体価を測定し、背景因子や病型を含め比較検討した。その結果、菌種の違いにより脳梗塞病型やリスク因子への関与が異なる可能性が示唆された。次に、急性期脳梗塞患者の転帰と歯周病菌抗体価との関連について検討を行った。年齢や入院時重症度とともに、Fusobcterium nucleatumに対する血清抗体価が独立した転帰不良因子として抽出された。血清歯周病菌抗体価は脳梗塞発症および予後予測の有用なマーカーとなりうると考えられる。

自由記述の分野

脳血管障害

研究成果の学術的意義や社会的意義

これらの検討により、歯周病菌抗体価が脳梗塞発症および予後予測の有用なマーカーになりうる可能性があること、歯周病菌の菌種により生体に及ぼす影響には違いがあり、菌種の違いを念頭に置いた検討が必要であることが明らかになった。今後は脳梗塞のみならず、脳出血やくも膜下出血などその他の脳血管疾患や、歯周病と関連があるとされている心血管疾患や糖尿病などの症例に対しても歯周病菌抗体価を詳細に検討することにより、発症や症状増悪のメカニズム解明の一助になることが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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