マウス再構成歯胚技術を用いて、GFP陽性の接合上皮を作製した。再構成歯周囲の接合上皮細胞をフローサイトメトリーにて回収、RNAシークエンスを用いて遺伝子解析を行った。GFP陽性接合上皮細胞の遺伝子発現は天然の接合上皮のものと酷似していた。回収したGFP陽性接合上皮細胞にレンチウイルスを用いてSV40 large T抗原を導入し、GFP陽性接合上皮不死化細胞株を樹立した。樹立した細胞株は、20継代を経ても増殖し、βガラクトシダーゼ活性を用いた分析でも細胞老化を起こさなかった。また、遺伝子発現も天然の接合上皮と酷似していた。以上のことより、不死化GFP陽性接合上皮細胞株の樹立に成功したと考える。
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