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2018 年度 研究成果報告書

歯周病関連細菌の脳内移行に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K17362
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

石田 直之  松本歯科大学, 歯学部, 助教 (50757622)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード歯周病 / アルツハイマー病 / Porphyromonas gingivalis / 血液脳関門 / lipopolysaccharide
研究成果の概要

我々のこれまでの研究により、歯周病関連細菌であるPorphyromonas ginigvalis(P.gingivalis)の感染によって引き起こされる歯周炎が、マウスモデルにおけるAlzheimer's disease (AD)の病理学的特徴を悪化させることが示された。しかし、そのメカニズムに関する研究は行われていなかった。
本研究の結果、P. ginigvalisとその菌体内毒素であるlipopolysaccharide(LPS)の影響により、血液脳関門の物質透過性が増加し、さらに脳内の炎症を惹起してADの病態を悪化させるメカニズムについて示唆された。

自由記述の分野

歯周病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルツハイマー病(AD)の原因物質とされる脳内のアミロイドβの沈着は、AD患者における認知障害の発症の20年以上前の40歳代前半に開始される。本研究により、この期間中に歯周病の治療を行う事によって、ADの発症または進行を遅らせるのに有効であり得ることが示唆された。
また、歯周病関連細菌LPSの血流への侵入経路として、腸内の関門を通過して侵入している可能性が示唆された。
以上のことから、壮年期からの歯周病のケアと並行して良好な腸内環境を維持していくこともADの発症予防に貢献する可能性があると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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