研究課題/領域番号 |
17K17367
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
諏訪間 加奈 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00722183)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 現在歯数 / アルコール摂取 / 腎機能低下 |
研究実績の概要 |
本調査は、循環器疾患、慢性腎臓病、糖尿病などの全身疾患に対する歯・口腔の健康と全身の健康の関連を疫学的に解明することを目的としている。メタボリックドミノ進展要因として食生活と身体活動の与える影響の解明を目的とし、新潟県魚沼圏域にて40歳以上を対象に実施されている調査にて歯科的な分析・追加調査を実施している。
令和1年度は、すでに実施された調査データの分析を行った。喫煙や飲酒の有無等を配慮し、対象は60歳から69歳とした。これまでの分析に加え、アルコール摂取量の頻度・量による影響ついても分析をおこなった。アルコール摂取量は、過去の報告により1週間当たりのエタノール摂取量(1~149g、150~299g、300~449g、450g以上)の4群に分けた。分析の結果、アルコール摂取量が多い群ほど、残存歯が少ない傾向であった。さらに、女性の方がその傾向が強かった。また、アルコール摂取量により摂取する食品群に変化がみられた。食品群の変化が口腔内に与える影響については、分析を進めている。さらに、腎機能低下が口腔内に与える影響についても分析を行い、学会等で発表をおこなった。60-69歳男性において、腎機能低下と残存歯に関連がみられた。これについてもさらに、詳しい分析を進めている。また、対象者を拡大し、残余検体から血漿抗体価(Pg抗体価)の測定を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、これまでの実施データの分析と対象者を拡大したPg抗体価の測定を実施した。 これらの事項は当初予定した範囲での内容であることから、概ね順調に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
アルコール摂取量による栄養摂取状況が口腔内に与える影響について、分析を進める予定である。また、新たに実施したPg抗体価に関しても、分析を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
産休・育児休業による研究中断や新型コロナ感染症の感染拡大防止のため、学会に参加することができず、旅費を使用しなかったため。
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