非アルコール性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis: NASH)は歯周病のリスク要因となりうるが、NASHが歯周病の病態進行に及ぼすメカニズムについては不明な点が多い。一方、血液中のmicroRNAは、全身疾患と歯周病のコミュニケーション媒体となる。本研究の目的は、NASHによる歯周組織への影響について、血液中のmicroRNAと歯周組織における遺伝子発現とのペアリング解析によって明らかにすることである。その結果、NASHにより血液中のmicroRNAを介して、歯周組織における遺伝子発現が調節されることが明らかとなった。
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