本研究では、福島県で原子力災害医療に従事した看護師の経験をもとに看護師として備えるべき原子力災害医療の知識の習得に向けた教材開発およびその教育を検討した。福島県で原子力災害医療活動に従事した看護師8名に対するインタビュー調査を行った。教育内容として、<放射線防護・除染>、<線量測定>、<放射線リスクコミュニケーション>、<被災者のメンタルヘルス>、<支援者のメンタルヘルス>が抽出され、教育方法としては、≪支援経験者による体験談≫、≪シミュレーション教育≫、≪E-learning≫が抽出された。これらの結果と体験をもとにした看護職向けの放射線教育プログラムおよび教育教材を作成した。
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