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2018 年度 実施状況報告書

臨床看護師の攻撃性対処能力育成のための教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K17404
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

佐藤 可奈  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (00757560)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード医療安全 / 看護管理 / 看護教育 / 現任教育 / コミュニケーション
研究実績の概要

本研究は、患者・家族の攻撃性に対する臨床看護師の対処能力を育成するための教育プログラムを構築することを目的としている。
平成30年度は、学習者ニーズを把握するための調査の実施、ならびにデルファイ法による重点的教育内容・方法の選定を行った。
先行研究で抽出された教育の要素を複数の教育項目に展開し、既存のプログラムから項目を追加した全15項目に対する有効性、適切な実施時期、適切な実施方法についての認識をリッカート尺度と自由記載にて問う質問紙を作成した。所属施設の倫理審査委員会の承認を得た上で、インターネット調査を行い、看護師309名、看護学生103名より回答を得た。
有効性については概ね高い有効性の評価が得られ、適切な実施時期と実施方法については回答が分かれる傾向にあった。教育内容15項目の有効性についての認識それぞれを従属変数とした順序回帰分析により属性等との関連を検証したところ、一部の教育内容の有効性の認識への関連要因として、身体的暴力の伝聞経験、暴力に関する教育を受けた経験が示された。
これらの分析結果をふまえ、デルファイ法により教育プログラムの実施時期については現任教育早期を基準とすること、実施方法については双方向の要素を取り入れたE-learningを検討することとなった。加えて、評価の個人差や自由記載内容から実施時の注意点についても整理することができた。また、自由記載内容の分析方法についてテキストマイニングを用いた分析の提案がなされ、今後体制を整えた上で分析を進めていくこととなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

データ収集後に実施した討議において当初予定していた分析方法と異なる分析方法が提案され、より高度な分析を実施するため期間を延長した。

今後の研究の推進方策

分析のためのソフトウェアの入手ならびに分析の専門家の支援体制を整えた上でデータ分析を実施していく。

次年度使用額が生じた理由

分析に使用するソフトウェア購入、参考書籍購入、学会発表の旅費にあてる。
2019年度6~8月に使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 患者・家族の攻撃的行動への対処についての教育ニーズ:看護職者へのインターネット調査2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤可奈、木村三香
    • 学会等名
      第23回日本看護管理学会学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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