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2017 年度 実施状況報告書

東日本大震災後長期避難生活における循環器疾患をもつ人の身体認識の構造化

研究課題

研究課題/領域番号 17K17405
研究機関宮城大学

研究代表者

勝沼 志保里  宮城大学, 看護学群(部), 助教 (10794323)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード災害後慢性期 / 災害公営住宅 / 心疾患をもつ人 / 身体の認識
研究実績の概要

本研究は災害後慢性期における循環器疾患をもつ人への看護介入プログラムの開発を目指す研究のプロセスの一部分であり、災害後住まいの移動を強いられた循環器疾患をもつ人々の生活状況および身体の健康状態の経過に伴う自己の身体の認識を構造化することが目的である。東日本大震災後、応急仮設住宅で数年間暮らし、その後災害公営住宅・防災集団移転・自宅再建など新たな生活の場に転居した循環器疾患をもつ人へのインタビューに向けて、現在の被災地の住宅建設などの復興状況、自然災害後の応急仮設住宅から災害公営住宅へ転居した人々の生活環境、周囲の環境、日常生活行動パターン、人とのつながり、趣味や余暇活動などの生活状況や健康問題、さらに、災害後の循環器疾患の発症・増悪因子、平常時の循環器疾患をもつ人の身体感覚や身体の認識について文献検討を行った。文献検討から、循環器疾患の疾患の病態の進行度により症状や身体感覚、身体認識が異なること、転居先の災害公営住宅、防災集団移転など転居先により暮らしぶりが異なることから、対象者の選定条件をさらに検討する必要がある。また、文献検討をもとに質問内容の検討を遂行中であり、今後は災害医療および災害看護に精通している専門家、循環器疾患の看護に携わる看護職へのヒアリングを実施し、質問内容の妥当性について検討を実施し、被災地の公営住宅に暮らす循環器疾患をもつ人への半構成面接法を用いた面接調査を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は半構成的質問紙を用いた面接調査を実施するため、現状に即した質問項目の検討が必要である。しかしながら東日本大震災から7年が経過しており、被災地の復興状況ならびに公営住宅で暮らす人々の生活状況や健康状態に関する情報発信が少なくなっている現状があり、現状把握に向けて、災害医療・看護に関連した学会への参加による新たな知見の獲得、過去の大規模自然災害における文献検討のみならず、実際に現地で健康支援活動を行っている人々や現地で暮らす人々にヒアリングを実施する必要性が生じた。文献検討ならびにヒアリング結果をインタビューガイドに反映し面接調査の実施を行う。

今後の研究の推進方策

平成30年度は研究フィールドとの研究協力体制の強化を図り、面接調査の実施、データ分析。結果のまとめを進めてる。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度は、面接調査のための旅費ならびに海外で開催される世界看護科学学会(WANS)やアジア太平洋地域救急と災害看護ネットワーク会議等、また国内の日本看護科学学会、日本災害看護学会等にも参加予定であるため、その旅費および学会参加費として使用する。また、面接調査を実施する予定であることから、旅費に加えて、協力者への謝礼品代、インタビュー内容の逐語録作成費、アルバイトの人件費等に使用予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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