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2020 年度 実施状況報告書

小規模病院における退院支援の質向上のための教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K17406
研究機関山形県立保健医療大学

研究代表者

齋藤 愛依  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (80779679)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード退院支援 / 小規模病院 / 教育プログラム
研究実績の概要

本研究は、地域包括ケア病棟を有する小規模病院を対象に、退院支援の質向上のため、病棟看護師の退院支援に関する教育プログラムを作成することを目的としている。現在、在院日数の短縮化や医療機関の機能分化が進み、退院支援の必要性が高まっている。小規模病院は、主に急性期医療を担当する大規模な病院からの転院が増加している。また、過疎地では、小規模病院が地域包括ケアシステムの中核として位置づけられており、病棟看護師の退院支援の質と量が求められている。
地域包括ケア病棟には在宅復帰支援担当者をおくこととなっているが、担当する職種は様々で、退院支援を行う専門部署が設置されている場合であっても、病棟看護師の役割はとても大きい。医療依存度の高い患者や糖尿病や循環器疾患のような基礎疾患を抱えている患者も入退院を繰り返すことが多く、看護の継続性が求められている。また、患者の退院後の生活をイメージしながら、患者や家族と一緒に問題解決に向けた取り組みを行っていくことが必要である。
小規模病院は新採用と比較し、中途採用の件数が多い傾向がある。したがって、様々な経験を経た病棟看護師が退院支援に関わっていることがいえる。したがって、退院支援に関する教育プログラムを作成する上で、地域包括ケア病棟に勤務する看護師全員を対象にした学習プログラムではなく、教育ラダーの中に組み込むことで、様々な経験を有する小規模病院の病棟看護師に対応した教育を行う事が可能であると考えた。
以上を踏まえて、現段階での進捗状況としては、教育ラダー作成に向け、小規模病院に対して質問紙調査を実施するための準備を行っている。退院支援において必要と考えられる知識やスキルを分析し、どの段階にどのような能力を求めるのかに焦点を置いて作成している段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初、小規模病院の看護師を対象にインタビュー調査を実施後、質問紙調査を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、研究対象となる小規模病院を訪れての研究が困難な状況であった。したがって、研究計画を一部変更しての実施が必要となった。

今後の研究の推進方策

現在質問紙を作成している段階である。質問紙が完成次第東北6県の地域包括ケア病棟を有する小規模病院に対して郵送にて調査を実施する予定である。対象は病棟師長や主任看護師など、主に病棟の退院支援をマネジメントしている職位の看護師を対象とする予定である。また、すでに教育ラダーの中に退院支援に関する内容を組み込んでいる場合については、その状況や内容についても合わせて調査していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由としては、研究自体が遅れていることと、新型コロナウイルスの感染拡大によって研究計画を見直す必要が生じたためである。次年度の使用計画としては、質問紙調査の準備にかかる経費や郵送料、データ入力作業の外注などに使用する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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