IPEはそれぞれの教育背景の違いから、各教育機関の実情に合わせて独自に行われている。設置学部・学科の違いやカリキュラム、実習施設・地域性の違い等、その要因は多岐にわたる。しかしながら、IPEによって獲得されるまたは必要とされるスキル・態度などのコアとなる部分に関しては、背景の違いに関わらず共通であると考える。本研究ではそのコアとなる構成概念を明らかにし、広く一般的に使用できる、標準的なIPE評価尺度開発であるという点に特色がある。本研究の成果により、他組織との比較が容易となり、教育プログラムや評価の改善へ寄与するだけでなく、中長期的な評価を有効的に行うことができる点でも意義があると考える。
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