本研究では、ベンチマーキングの手法を用いて糖尿病療養指導に携わる看護師の自律性尺度を開発するために11名の看護師へ面接調査と観察調査を行った。その結果、看護師は、指導開始前に「指導前の丁寧な準備」「雰囲気づくり」「身体状況の把握」「生活背景の把握」を行っていた。指導時は「自宅での療養行動の確認」「患者の気づきの促進」「他職種の指導内容の補足」を行い、患者個々に「実施可能な療養方法の提案」を行い、急性の「合併症症状への対処」は時間をかけ説明していた。指導終了時には「患者からのフィードバックの促し」と、同席している「家族へのアプローチ」を行い、常に患者に対して「共感的な態度」で接していた。
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