被災した在留外国人の災害関連ヘルスリテラシーにおける課題は,6カテゴリ【情報源が限られている】【複雑な日本語を理解できない】【判断材料が乏しい】【危機的状況を乗り切る】【尊厳を保つことが困難】【孤立しやすい】と16サブカテゴリが導き出された.先入観や思い込みが影響し,外国人は支援を受けられないだろうという誤った判断をした結果,自ら支援を受ける機会を逃した事例や,安全な場所に避難をしなければならないという知識が無いことで,適切な避難行動につながらないといった事例があった.被災した在留外国人においては,情報を適切に理解し,情報の信頼性を評価する段階で課題が生じていることが明らかとなった.
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