研究課題
若手研究(B)
院内病児保育施設を有する病院の設置・利用状況と未就学児を持つ看護職の就業継続に関わる要因を明らかにすることを目的に、質問紙調査を実施した。その結果、病児保育は有効な就業支援と認識されているものの、必ずしも就業継続と直結するとは言えないと推察された。就業継続へ繋げる緊急時の対策の1つと捉えた上で、その他の支援内容を整備していく必要性がある。特に、育児と仕事の両立に理解が得られる環境や、育児と仕事の両立を図っている人々の存在が勇気付けとなって就業継続を支えている可能性が示唆された。
看護管理学
女性が96%を占める看護職にとって、子育てと就業のバランスを保つことは高い頻度で直面する大きな問題である。特に、子の急病に対応する術をもつことも求められ、その具体的策として院内病児保育の存在があげられた。本研究では、院内病児保育の存在は就業継続を導く一要因として、子育てと仕事の両立に理解が得られる職場環境や両立を実現させているモデルケースの存在があることと合わせて整備していく必要性が示唆された。