本研究は,看護師特定行為研修(区分別科目)の教育システム開発を目的とする。開発した教材は,①ICTを活用したe-ラーニングシステム,②学習事項に加えて,特定行為の医学的エビデンス及び安全に実施する方法を追加した講義資料,③特定行為の医学的な視点に加えて,看護学的な視点も包括したスキルシミュレーション及びペーパーシミュレーション演習教材,④OSCE評価指標及び実習観察評価指標である。特定行為の実施は,看護実践の枠組みの中に特定行為を組み込み,新しい看護実践を創造していくものである。よって,アクティブ・ラーニングを取り入れ,研修生自らが新しい看護実践を創造するための能力を育む教育が必要である。
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