研究課題/領域番号 |
17K17426
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研究機関 | 兵庫医療大学 |
研究代表者 |
鈴木 みゆき (岡みゆき) 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (30510987)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 看護技術 / 看護師 / 冷え |
研究実績の概要 |
本研究は、女性看護師の冷えを多角的に把握するために、3つのステップで研究を構成している。ステップ1は、病院での女性看護師の皮膚温と就労環境について実態を明らかにするための参加観察研究である。ステップ2は、病院での女性看護師の皮膚温と患者の快適感の関連をみるための参加観察研究である。ステップ3は、病院での調査でとらえきれない生理学的な現象について、実験研究を実施予定である。平成29年度は、計画通りステップ1を実施した。 【目的】実際の就労している病院において、女性看護師の時間帯別、業務内容別の皮膚温と就労環境を実測し、皮膚温の実態を明らかにするとともに、皮膚温と就労環境との関係を明らかにすること。 【研究方法】病院の女性看護師34名を対象とした。調査項目としては年齢、服薬状況、自覚的な冷えの有無、冷え症評価尺度(楠見、2009)による冷えの有無、体格、日勤開始時の体温、血圧、脈拍数、2時間おき、および、主たる看護技術(①手洗い②擦式手指消毒による手指衛生③バイタルサイン測定④保清ケア⑤体位変換・ポジショニング)前後の手の表面皮膚温(表面皮膚温度計Skin-Thermometer ST500、インテグラル株式会社にて、利き手の中指の指腹部・母指球・小指球・前腕内側)、皮膚温測定時の主観(温度感、発汗、手の冷感、温熱的快・不快感)、病院の温度・湿度・風速、水道水の水温について調査・測定した。 【結果】ステップ1の結果は、現在解析中である。女性看護師の皮膚温の実態が明らかになるため、次段階のステップ2では女性看護師の皮膚温と患者の快適感の関連について、検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画の通り、ステップ1を実施した。本研究結果を踏まえ、平成30年度に実施予定のステップ2の準備を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
1)平成30年度前半は、平成29年度実施のステップ1の更なるデータ解析を進めていく。 2)平成30年度後半は、ステップ1の結果を踏まえて、ステップ2のデータ収集計画および準備を進めていく。ステップ2のデータ収集は、平成30年度冬季に実施予定である。 3)平成31年度前半は、ステップ2のデータ解析を進めていく。 4)平成31年度後半は、ステップ1・2でとらえきれない生理学的な現象について解明するために、ステップ3の実験研究計画および準備を進めていく。ステップ3は、平成31年度冬季に実施予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画より、物品費が予定額より多く必要であった。そのため、当初計画に入れていた出張や研究対象者への謝金を取りやめて調整した。その結果、少額の未使用額が生じた。次年度、大型機器を購入予定であるため、関連する消耗品の経費に充てたい。
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