研究課題/領域番号 |
17K17428
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研究機関 | 福岡女学院看護大学 |
研究代表者 |
平川 善大 福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (90784819)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | シミュレーション教育 / オンラインディスカッション / ハイブリッド学習モデル / 看護基礎教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護学生の根拠に基づく看護実践力の向上を目指して、シミュレーション教育(Simulation-based Education:以下、SE)においてオンラインディスカッション(Online Discussion:以下、OnD)を活用したハイブリッド学習モデル(Hybrid Learning Model:以下、HLM)の開発を目的としている。HLMは、SEにおいて特に重要とされるデブリーフィングでの学習効率を高める学習支援方法である。SEとOnDを融合したHLMの開発・試行・検証のため、平成29年度に以下を実施することを計画した。 第1段階として、SEとOnD(動画録画を含む)を融合したHLMのシナリオの検討と作成をおこなった。HLMの導入を予定する科目担当の複数の教員およびSEやICTを専門とする教職員をメンバーとし、SEとOnDを融合した看護学3年生用のシナリオを検討し、仮シナリオ①を作成した。αテスト(対象:シナリオ作成メンバー)を行い、課題を抽出し、改善させシナリオを完成させた。 第2段階として、作成したシナリオを使用したSE(HLM)の試行と評価のため、研究倫理倫理委員会の承認を得て、学生のリクルートを実施中である。今後はリクルートで集まった対象にSE(HLM)を施行し、オンライン質問調査およびOnDの内容を分析する予定である。 平成30年度に実施予定の第3段階に向けて、第2段階で得た分析結果から、本調査に取り組む予定である。 また、第2段階までの研究成果は学会等で報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、オンラインディスカッションのために複数台のタブレット端末を研究施設におけるインターネット環境やeラーニングシステムとの調整および設定を行う必要があるが、その調整や設定において、当初計画していた以上の時間を要した。また、タブレット端末の設定において予定していた設定を一部変更する必要があり、研究計画を修正する必要があり、調査開始および研究対象のリクルート時期に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度に実施予定の第3段階(第1および第2段階を基にした本調査)を予定通り実施し、結果の分析、考察を行い、研究成果の発表を行っていく予定である。平成29年度に生じた研究の遅れは、研究対象者のリクルート期間の短縮やHLMを導入する授業の変更や調整を行うことで、当初の予定通りの研究の推進を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究に使用するタブレット端末を新古品としてまとめて購入することができたため、物品費を抑えることができた。次年度使用額は、物品の追加購入費用に充当する計画である。
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