研究課題/領域番号 |
17K17429
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研究機関 | 福岡女学院看護大学 |
研究代表者 |
吉野 拓未 福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (50711917)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 看護倫理 / 看護教育 / 若手看護教員 / e-leaning |
研究実績の概要 |
本研究は、若手看護教員が臨地実習における倫理的な問題について教育を実践する際に困難を感じている場面を把握し、若手看護教員の倫理的感受性を向上するためのe-leaningによる学習教材を構築することを目的とした研究である。臨床現場における倫理的なジレンマは、日常的に潜んでいる場合が多く、感受性が高くなければ存在自体に気づかない場合も多い。本研究の学術的な特色は、実習現場潜む倫理的ジレンマについて、若手看護教員が見逃しやすい場面や問題と感じていながらも対処方法がわからない場面を詳細に抽出し、検討することで、その場面に潜む倫理的ジレンマを明確にできる点である。今年度は4段階まである研究のうち、第3段階であるe-leaningの構築を実施予定であった。第1段階である国内外の文献を収集し、検討を行い、国内外での看護倫理教育についての動向を探り、知見を深めるための文献検討を実施済であり、第2段階の質問紙調査の質問紙の作成を実施した。第2段階では日本看護系大学協議会会員校の臨地実習に携わる看護教員を対象に、無記名自記式質問紙調査を行った。その後、若手看護教員と熟練看護教員とに分け、分析を行い、臨地実習に携わる若手看護教員がどのような場面に倫理的ジレンマを感じているのか、熟練看護教員との差はあるのか、実態を把握することを実施する予定であった。現在、質問紙調査実施後の分析段階である。分析終了後は済むやかに第3段階であるe-leaningの構築を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度の遅れに伴い、本年度も進行が遅れたためである。
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今後の研究の推進方策 |
分析を速やかに行う。また、分析と同時進行で、e-leaningを構築できるようSEにすでに依頼を行っている。分析終了後は速やかに研究の第3段階であるe-leaningの構築を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在、収集したデータをまとめて分析を行っている段階である。そのため、予定していた、e-leaning構築にかかる費用を翌年度分として請求した助成金と合わせて使用する予定である。
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