研究課題/領域番号 |
17K17430
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
永井 菜穂子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (10779573)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ダブルケア / 精神的健康度 / 身体的健康度 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護師を対象に子育てと介護のダブルケアの実態と、精神的健康度/身体的健康度との関連を明らかにすることを目的とした実証研究である。 看護師の離職理由の上位はライフイベントと健康問題である。ライフイベントと仕事を両立する際、子育てと仕事の問題が一段落したのちに、介護と仕事の問題を抱えることが多かった。しかし、晩婚化・出産年齢の高齢化により、子育てと親等の介護を同時にしなければならないダブルケア世帯が増えつつあり、今後も増加していくことが予想される。超高齢化社会で看護師不足が叫ばれるなか、2015年に女性活躍推進法が施行され、90%以上が女性職員である看護師がダブルケアをしながら健康で働き続けることが望まれる。 本研究では、病院評価機能をWebで公開している首都圏の病院に勤務する看護師を対象に質問紙を用いて、看護師のダブルケアの実態、看護師のダブルケアの有無と精神的健康度/身体的健康度の関連を明らかにしたいと考えた。看護師のダブルケアの実態と健康度との関連について明らかにし、ダブルケアをおこないながら就業継続するための健康上のサポートについて考察する。 令和元年度は、学内での倫理審査手続き後、首都圏502施設の看護管理者に対し研究協力依頼文書を送付した。研究協力できる看護師の人数を記入した返信はがきを同封し返信していただいた。研究協力施設の看護管理者に対し、研究の説明書と自記式質問紙、返信用封筒を参加人数分送付し、看護管理者から渡してもらう形をとった。調査参加者には、調査票への記入をもって調査協力への同意となる旨の説明書を同時に送付し、返信用封筒を厳封した上で送付してもらった。結果、調査票配布は1043枚、回収は509枚であった。その後回答結果の集計をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
郵便等の手続きに時間を要した。調査票の回収、回答結果の集計までは終えることができたが、分析までは実施できなかったため、進捗にやや遅れが生じている状況である.
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、回答結果の分析および論文作成をおこなう予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度は、論文作成のための英文校正費や掲載料、別刷り料金等に使用する。また、成果発表のための旅費やポスター印刷料として使用する予定である。
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