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2019 年度 実績報告書

がんになった父親における希望と困難の現状把握と多職種共同支援の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K17433
研究機関秋田大学

研究代表者

赤川 祐子 (阿部祐子)  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (10770117)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードがん治療中の親 / 父親
研究実績の概要

本研究の目的は、がんになった父親への多職種共同支援支援の開発である。これまで、がん治療中の親の困難と希望について全国質問紙調査と聞き取り調査を行い、親は親役割を実感することにより、存在価値を高める希望があることが明らかになった。そのため、がん治療中の親に対する支援で重要なことは、親の思いを傾聴すること、親同士が<子どもからの励ましや子どもとの何気ない日常から力をもらっている>ことや<日常の子どもの成長や活躍に希望と喜びを感じる>ような【子どもの成長】に目を向けられるように対話を促すことと考えられた。
当方では、がん治療中の親をもつ子どものグループサポートであるCLIMBプログラムを開催している。このプログラムでは、子どもはプログラムに沿ったアクティビティを行い、親は親同士で気持ちを共有しあう「親の会」で医療者も交えた時間を過ごす。これまでの研究より、親の会においても子どもの成長や親の希望に目を向けた対話に重きを置いた支援を取り入れることが重要と考えた。2019年8月のCLIMBプログラム親の会では、緩和ケア医師、臨床心理士、がん看護専門看護師等の多職種と共に担当し、希望を引き出せるような対話を目指し、親の会での介入効果の仮調査のために、QOLと心理的不安を尺度を用いて仮の質問紙調査を行うこととした。しかしながら、プログラムへの参加の患者は全て母親であり、父親はいなかった。また、仮調査後の2020年3月にもプログラムの開催を予定し、本調査に臨む予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により開催中止となった。よって、父親への支援を行うことができなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] がん治療中の親が子どもとの関わりにおいて抱く困難と希望~親の語りに焦点を当てて~2020

    • 著者名/発表者名
      赤川祐子、眞壁幸子、伊藤登茂子、安藤秀明
    • 雑誌名

      第50回日本看護協会論文集ヘルスプロモーション

      巻: 50 ページ: 147-150

    • 査読あり
  • [学会発表] “Challenge” in which parents having cancer tell their children about their cancer: literature review2019

    • 著者名/発表者名
      Yuko Akagawa, Airi Kataoka, Sachiko Makabe, Tomoko Ito, Hideaki Andoh
    • 学会等名
      第23回EAFONS
    • 国際学会
  • [学会発表] Effects of a support program for the parents with cancer diagnosis and their children ~CLIMB program~2019

    • 著者名/発表者名
      Yuko Akagawa, Kaori Osawa, Sachiko Makabe, Tomoko Ito, Hideaki Andoh, Sue P. Heiney
    • 学会等名
      The 6th International Research Conference of World Academy of Nursing Science
    • 国際学会
  • [学会発表] がん治療中の親の困難と希望~親の思いに焦点を当てて~2019

    • 著者名/発表者名
      赤川祐子,眞壁幸子,伊藤登茂子,安藤秀明
    • 学会等名
      第50回日本看護協会学術集会ヘルスプロモーション

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公開日: 2021-01-27  

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