研究課題/領域番号 |
17K17438
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
堀口 智美 金沢大学, 保健学系, 助教 (40768826)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 2型糖尿病 / 家族サポート感取・対応力 / 家族サポート / 血糖コントロール / 性差 / セルフケア |
研究実績の概要 |
本研究では、重度の合併症のない時期の2型糖尿病患者が、家族サポートを肯定的に受け止め、応答する力である「家族サポート感取・対応力」を向上させるための教育プログラムを開発することである。そのために、①実態調査、②教育プログラムの作成を計画している。 本年度は、「2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力尺度」を用いて、①家族サポート感取・対応力の実態を明らかにすることを目的として、アンケート調査を継続して行った。このことが明らかになることによって、教育プログラムの開発に必要な、患者背景の違いによる家族サポート感取・対応力を明らかにできる。 本年度は、昨年度までの調査で女性へのアンケート依頼が少なく、十分なデータが揃っていなかったことを踏まえ、調査協力施設を増やして調査を行った。その結果、173名(男性115名、女性58名)の協力を得ることができた。現在、データを分析している段階であり、分析終了後、②教育プログラム(仮)を作成し、介入研究を行い教育プログラムを完成させる予定である。 また、論文投稿状況としては、これまでの調査により2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力には性差があることが明らかになったため、その内容を「2型糖尿病患者の性別からみた家族サポート感取・対応力(ARRF)とHbA1cおよび関連要因との関係」として学会誌へ投稿し査読対応を行い、2020年度の掲載が決定した。現在は、男性における家族サポート感取・対応力についての調査をまとめ、論文投稿のための準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
3月に施設へ研究協力依頼を予定していたが、新型コロナ感染症により依頼できる状況でないため
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今後の研究の推進方策 |
今後は、これまでの調査で得た結果を基に教育プログラムを作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会発表を予定していたが、調査が予定していた期間よりも必要になり、データをまとめることができず発表を行わなかったたことにより旅費を執行しなかったことや、データ入力などの人件費を執行しなかったことにより次年度使用額が生じた。次年度使用額と2020年度助成金を合わせた使用計画については、英文での論文投稿の際の校正費、データ分析補助としての人件費として使用する予定である。
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