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2017 年度 実施状況報告書

周産期及び育児期におけるDV被害者支援のための看護者のコンピテンシーに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K17466
研究機関静岡県立大学

研究代表者

藤田 景子  静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (60587418)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードドメスティック・バイオレンス / コンピテンシー / 周産期 / 支援 / ケア / 助産師 / 看護師
研究実績の概要

約4人に1人がDV被害を受けており(内閣府, 2015)、DVとうつ病等の精神疾患やストレス関連疾患との関連があること、DV家庭で育った子どもにとってDVは虐待であり、PTSDや多動といった発達障害との関連が明らかになっている(WHO, 2013 )。DVは健康に悪影響を与えることからも、看護者はDVを早期に発見・支援する必要がある。しかし、日本における保健医療者へのDV教育はまだまだ進んでいない。そこで、本研究は周産期及び育児期におけるDV被害者支援のための看護者のコンピテンシーを明らかにすることを目的として研究を行っている。本年度は、助産師等の看護者を対象に、DV被害者支援に必要な知識や技術の研修を実施し、DV被害支援に関する認識や支援をする上でのニーズを明らかにした。
研究方法:研究対象者は中堅助産師10名。研修プログラムの目的は、DVの看護ケアに関連する知識、技術、態度が向上することとし実施した。研修内容は、①なぜDV被害を受けても別れないの?②DV被害を受けていた女性の妊娠、出産の体験と被害女性の回復に影響を与えた助産師の関わり、③DVと子ども虐待との関係、④DV被害者の早期発見、介入方法、とした。研修会後、DVの認知度、DV事例の対応経験の有無、DVに関する知識、理解度、について尋ね、結果を分析した。
成果及び今後の展望:10名全員が、臨床現場においてDV事例に出会った経験があった。助産師は「DVの知識」「女性の健康への影響」「DVの子どもへの影響」「DV被害者への対応」「DV被害者心理」「DV加害者心理」に関心を寄せ、知識を得たいと回答した。研修会後のDVの認知度については、DV該当項目全て正解し、DVに関する理解につながっていた。今回の結果を踏まえ、本年度はDV被害者支援の現状と支援の実施程度、課題を明確にし、コンピテンシーの抽出を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りの進捗状況である。

今後の研究の推進方策

本年度は、昨年度の研究結果を踏まえ、周産期から育児期におけるDV被害者支援のための看護実践能力(コンピテンシー)のインタビュー調査に取り組む。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Experiences of Domestic Violence Victims Raising Children While Living with Abusers in Japan2017

    • 著者名/発表者名
      Keiko Fujita, Keiko Shimada, Mutsuko Takahashi
    • 学会等名
      31th ICM Triennial Congress tronto, Canada
    • 国際学会
  • [学会発表] 看護教育におけるフォレンジック(法)看護学の意義と学び方2017

    • 著者名/発表者名
      加納 尚美, 李 節子, 米山 奈奈子, 長江 美代子, 柳井 圭子, 三隅 順子, 梶原 祥子, 藤田 景子, 大屋 夕希子, 家吉 望み
    • 学会等名
      第37回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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