研究課題/領域番号 |
17K17467
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小西 佳世乃 金沢大学, 保健学系, 助教 (80708470)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 母乳育児 / 授乳 / 授乳姿勢 / 添え乳 / 理学 |
研究実績の概要 |
本年度は成人女性(大学院生)の協力を得てデータ収集を行うためのマニュアルを作成し、データ収集すること、さらに協力者とともに、測定手技を確立・トレーニングを実施することを計画していた。授乳姿勢を取った際に不快を感じる部位について臨床経験を踏まえた意見を理学療法士や助産学分野の大学院生と臨床の助産師から伺って、その方々の協力を得て、様々な意見を収集した。それらの意見を踏まえて測定手順のマニュアルを作成している過程である。 当初の計画では筋硬度計を用いて授乳姿勢を取った際の負担を感じる部位を測定することを目的としていた。しかし、より授乳姿勢をとる前後の変化量が顕著な部位を特定したいと考えた。また、姿勢アライメントの変化をする際のポイントを決定するために、理学療法士の意見を伺って、より顕著にその変化が把握できる箇所を検討している。しかし、以前の計画では出産後1週間から12週間目までの変化を継続して観察する予定であったが、姿勢アライメントの変化としてより長期間観察を行うか、短期間で変化が読み取れる箇所にするか検討を重ねている。さらに妊娠期の姿勢を参考にするために、妊娠期から出産後まで位置変化がみられない箇所(定点)を決定することも考えたが、前者と後者のいずれがよいかも検討ししている。測定のマニュアルとして大まかなアウトラインはできているが、より効果がみられる結果を得るために検討を重ねている状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度でデータ収集を行うためのマニュアルを作成し、データ収集すること、さらに協力者とともに、測定手技を確立・トレーニングを実施することを計画していたが、マニュアルを修正している過程である。研究に費やす時間が想定よりも少なくなったこと、さらにはより変化量が効果的な部位を検討しているため、やや遅れていると考え、おおむねの進展とした。
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今後の研究の推進方策 |
研究に費やす時間が少なかった理由として所属機関の教員のマンパワー不足があった。しかし今年度それが多少解消されたため研究を費やすことが可能となったため、時間を活用しながら計画に従い研究を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
文具はすでに購入しているものを使用したものがあるため、その分の残額が生じた。その残額を含めて専門書の書籍購入や専門家との打ち合わせと学会発表用のための旅費、収集したデータの整理・分析のための人件費、学会参加費に使用させていただきたいと思います。
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