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2018 年度 実施状況報告書

産後の授乳姿勢が母体の筋力と姿勢アライメントに与える影響と改善プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K17467
研究機関金沢大学

研究代表者

小西 佳世乃  金沢大学, 保健学系, 助教 (80708470)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード母乳育児 / 授乳 / 授乳姿勢 / 添え乳 / 理学 / RTE / 筋硬度
研究実績の概要

本年度は成人女性(大学院生)の協力を得てデータ収集を行うことを計画した。
計画では筋硬度計を用いて授乳姿勢を取った際の負担を感じる部位を測定することを目的としていた。プレテストにて座位での授乳姿勢(横抱き)を20分間保持した場合の僧帽筋・脊柱起立筋の測定を行ったが、筋硬度の変化に有意差はみられなかった。しかし、被験者の自覚症状としては疲労感や疼痛の訴えがみられたことから、当初の予定であった筋硬度計の使用に課題が見つかったため、測定方法を再検討した。その結果、近年着目されている技術である超音波エラストグラフィ(Real-time Tissue Elastography)を併用することとした。これによって硬くなった筋肉などの軟部組織の変化を評価し、授乳姿勢の保持による僧帽筋や脊柱起立筋、その他の軟部組織の変化を明らかにすることとした。測定手技の習得のために、超音波エラストグラフィ用いた計測に熟練している研究者の指導の下、トレーニングを行っている。また、理学療法士や検査技師とミーティングを継続的に行ってきた。改善プログラムについては想定される結果に基づいて、測定手技の習得と並行して検討を行い、データ収集を再開する準備を行っている。なお、助産学分野の大学院生と臨床の助産師の協力を得て、様々な意見を継続して収集した。それらの意見を踏まえて以前作成した測定手順のマニュアルを活用し、筋硬度計と超音波エラストグラフィを用いた場合のマニュアルとして修正している過程である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データの収集過程において課題が生じたため、その課題を解決するため新たに超音波エラストグラフィ(Real-time Tissue Elastography)を用いることを検討している。より効果的で客観的な結果を得るために方法論を変更したことで計画に遅延がみられている。

今後の研究の推進方策

超音波装置エラストグラフィを本学が1台所有しているため、計測のために手技を早期に習得し、データの収集を再開する予定である。

次年度使用額が生じた理由

昨年度購入分の文具などを使用することで、その分の残額が生じた。その残額を含めて専門書の書籍購入や専門家との打ち合わせ、学会発表用の旅費、収集したデータを整理・分析のための人件費、学会参加費に使用する。

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公開日: 2019-12-27  

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