研究課題/領域番号 |
17K17469
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
土屋 さやか 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (50757044)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 妊娠管理 / 妊娠期栄養生理学的現象 / 社会階層 |
研究実績の概要 |
平成30年度の研究成果としては、データ解析を進め、論文の執筆を行った。【Tsuchiya S, Yasui M, Ohashi K. Assessing body dissatisfaction in Japanese women during the second trimester of pregnancy using a new figure rating scale. Nurs Health Sci. 2019; 1-8. https://doi.org/10.1111/nhs.12608】 解析結果の概要として、日本人妊婦は、自身の体格に関して不満をもっており、細くなりたいと認識していることが明らかとなった。また、妊娠中の体格が"やせ″や"ふつう"であっても体格が大きいほど体格への不満が大きくなっていることが明らかとなった。日本人妊婦では、妊娠中の栄養状態に関するアヘルスセスメントを行う際に、自身の体格に関する認識が妊娠中の健康関連行動を規定する重要な関連要因となっている可能性が示唆された。妊婦の社会経済的要因に関する解析では、教育歴は、体格への不満と弱い関連が認められた。しかし、世帯収入に関しては、体格への不満との関連は認められなかった。 2019年度は平成30年度に明らかになった妊婦の体格に関する意識に着目して縦断的な解析を行い、胎児の栄養状態を従属変数として更なる解析を進めたいと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた妊婦の社会経済的要因に関しては、結果として大きな差は認められなかった。しかし、日本人妊婦では体格に関する認識が胎児の栄養状態を規定する要因ではないかとの示唆が得られた。研究の方向性は変更を余儀なくされたものの、胎児の栄養状態の改善につながる知見が得られたため、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度の研究成果で明らかになった妊婦の体格に関する認識に着目し、胎児の栄養状態との関連について研究を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が変更となったため、次年度への繰り越しが生じた。本研究成果で明らかになっている知見を発表するためのAPCなど論文執筆・学会発表の費用に使用する。
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