研究課題/領域番号 |
17K17477
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
足立 美紀 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10457905)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 食物アレルギー / 学童 / 思春期 / 自己管理 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,他者との関係に葛藤や困難を生じやすい時期である学童・思春期に着目し,食物アレルギーを有する学童・思春期の子どもが日常生活を自ら判断し行動していくための支援の検討を行うことである. 本年度は,1)アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針の策定や食物アレルギー診療ガイドライン2016の刊行に伴う研究の動向の調査,また出前授業開始に向けた最新のアレルギー対応等に関する情報収集と,2)調査用紙作成にむけた文献検討を行った.
1)情報収集:国内の関連学会に参加し,施行されたアレルギー疾患対策基本指針の概要や最新の食物アレルギーの診療,看護に関する情報を収集した.また,食物アレルギーに関する研修会に参加し,今後の学校への出前授業や子ども・家族への教育プログラムに必要な基礎知識の習得に努めた.
2)文献検討:調査用紙では,対象者の知識の有無や疾患を持っていることへの考えをなど訊ねるだけでなく,自己管理を行っていくために必要な自尊感情や自己肯定感,自己効力感,生活の満足度等の心理面も調査しようと考えている.そのため,教育学から心理学,看護学の多岐にわたり,自尊感情,自己肯定感,自己効力感,生活の満足度等に関係する文献を検索した.主に各尺度について,開発したあるいは調査に利用した等の文献を使用し,本調査における使用可能な尺度の検討を行った.子どもたちの回答のしやすさを前提に,さらなる尺度の検討を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画書の倫理委員会での審査および対象施設選定までが本年度の予定であったが,研究計画書の作成段階であり,遅れている状況である.
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今後の研究の推進方策 |
本年度は,アンケート調査を予定している.現在作成しているアンケートに対し,小児看護専門看護師やアレルギーエデュケーターから意見を得ながら,学童・思春期の子どもたちが回答しやすい調査用紙を作成する. また対象校に対しては,2学期後半でのアンケート配布を目標に,教育委員会を通じて調査を依頼していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度に予定していた計画のうち,研究協力者との調査用紙の検討,プレテストに対する謝金,旅費が生じなかったこと,調査用紙作成のための消耗品費が生じなかったこと,また,調査依頼のための旅費執行が生じなかったことにより次年度への繰越しとなった. 平成30年度での調査実施にあたり,調査用紙の検討,プレテストの実施に伴う旅費や謝礼,調査に必要な物品の印刷,調査対象者に対する謝礼品の準備等行っていく.
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