本研究により、助産学修士課程の修士研究の科目単位数は大学院によって幅があり、取り組む研究内容が異なること、修士論文の審査には助産師課程独自の基準を設けている、または修士論文の審査がない大学院があること、そして修了生の研究遂行能力得点は入学試験倍率、修士論文の審査の有無に関連があることが明らかになった。修士研究に取り組むことで修了生の助産実践能力やキャリアプランにつながっている一方、履修科目の多さ、修士共通科目と助産専門科目のバランスのなかで、大学院生が修士論文に打ち込むためには助産学のカリキュラム編成や教員個人の工夫を必要とされている現状が明らかになった。
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