分娩後の心的外傷後成長の割合とその関連要因を明らかにすることを当初の目的としたが、研究対象選定上の問題が生じたため、分娩体験の測定尺度として使用予定であったThe Birth Satisfaction Scale-Revisedの日本語版開発を主に研究を行った。尺度翻訳の基本指針に則り日本語に翻訳した上で、信頼性・妥当性の検証を行った。確認的因子分析では原版の3因子より4因子でのモデル適合度が良くなっていた。収束的・弁別的妥当性と既知グループ妥当性は支持された。内的一貫性は、「ケアの質」因子は十分な信頼性を確保できたが、他の2因子と全体のα係数は十分ではなかった。
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