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2019 年度 実施状況報告書

社会的ハイリスク母子への周産期支援スクリーニングシートの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K17488
研究機関駒沢女子大学

研究代表者

水野 真希  駒沢女子大学, 看護学部, 准教授 (60547181)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード地域母子保健 / 保健師 / 社会的ハイリスク母子 / スクリーニングシート
研究実績の概要

社会的ハイリスクの母子を早期に発見し支援につなげるため、スクリーニングシートの開発を目的として、行政機関に調査を行った。行政機関では様々なスクリーニングシートを独自に開発しており、その内容には統一性はなくそれぞれの保健師たちが妊婦との関わりの中で、リスクと判断する人を抽出していた。保健師たちで連携を取りながら事例について話し合いをしている機関もあった。妊婦に関わる保健師たちは面談した結果が母子にどのような支援がなされているのか、追跡できるシステムはなく、スクリーニングの有効性が曖昧なまま使用している実態も明らかとなった。
保健師たちは、母子保健の充実は必要と考えており社会的背景の複雑な妊婦を早期発見し支援につなげる必要性は感じているが、事務作業の多さや他機関との連携がスムーズに行われないこと、人手不足、支援サービスの不足などを理由に実施が難しいことを指摘していた。
医療機関との連携が必要な事例も多いことから医療機関での支援と行政の支援が連携できるようなシステムを構築する必要がある。また、スクリーニング項目が統一性がないことや有効性が確認できていないことから、行政機関に応じた評価方法を模索し、地域に応じたスクリーニングシートの作成が必要と考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

行政機関への研究協力が難しく、全国の行政機関に協力を求めることとなった。このため、研究協力が得られても遠方のため、日程調整が難しいことや、COVID19により保健センターに勤める保健師の多忙さも加わり、データ収集が遅れた。COVID19の終息見通しが立たないため、本来なら15名を目標にしていたが、9名のデータで分析と報告書を作成していくこととする。

今後の研究の推進方策

研究結果をまとめ、報告書を作成していく。また、学術集会にて研究成果を発表していく。社会的ハイリスクの妊婦へのケアが早期に実施できるようスクリーニングシート案の開発を継続的に実施していく。

次年度使用額が生じた理由

研究データの分析と報告書の作成に遅れが出ていることから、次年度も費用が必要となった。また、国内外の学会に発表するための費用も必要になる。

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公開日: 2021-01-27  

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