研究課題/領域番号 |
17K17493
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
谷郷 智美 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (70572048)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 第2子を迎える家族 / 親としての効力感 |
研究実績の概要 |
平成29年度は、第2子を出産する家族を支援するプログラムの評価に使用予定のスケールPSOC(Parenting sence of competence)日本語版(親としての効力感尺度)を作成した。 PSOC日本語版の名称に関して、研究計画時には育児に関する能力感としていたが、内容を吟味した結果、親としての効力感と表現するほうがより適切であると考えた。スケールの各項目について、原作者に許可を得て翻訳し、逆翻訳を行って原作者に意味を確認した。作成したスケールを含むアンケート用紙を配布し、170部程度の回収ができた。データ入力まで終了しており、今後、分析を実施し、日本語版PSOCの信頼性と妥当性を検証する。 また、平成29年度に、兄弟を迎える家族のための出産準備クラスを2件見学した。1件は病院、1件は助産院にて実施されていた。使用教材や教育の内容、参加者の様子や反応、安全面の配慮、対象者のリクルートなど、クラスの内容と運営の実際について詳細な情報を収集することができた。また、関連学会に参加し類似の研究の情報を収集することができた。今後は、得た情報を活かして、親としての効力感を高める視点から、第2子を出産する家族を支援するプログラムを開発する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
評価ツールの開発に関しては、データ入力はできているが、データ分析に時間がかかり、やや遅れている。また、プログラム開発に関しては、関連する出産準備教室の情報を収集ができている。
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今後の研究の推進方策 |
親としての効力感尺度(PSOC:Parenting sence of competence日本語版)の信頼性と妥当性の検証を行う。平成29年度に見学して得た情報を活かして、第2子を迎える家族のための出産準備クラスの開発を行う。開発したクラスを実施し、親としての効力感尺度を用いてクラスの評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
育児休業のため2017年10月25日~2019年3月31日まで研究を中断していたため、初年度の繰越し金が発生している。今年度はスケールの開発に関する研究発表とクラスの開発に関する教材の準備等に使用する予定である。
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