本研究の目的は、先天性心疾患の子どもとその家族への成人移行支援体制の構築過程を可視化するとともに、支援による子どもとその家族への効果を検証することである。研究フィールドで行われている移行支援を言語化し、先行文献で示されている枠組みを活用しながらその内容を整理し、看護師向けの移行支援ケアマップを作成した。そして、そのケアマップをもとに子どもとその家族へ幼児期、学童期、思春期それぞれの段階に応じた支援を行い、その支援によるいくつかの変化を明らかにした。さらに、移行支援の継続期の課題について実践者とともに再検討し、幼児期からの段階的な移行支援を継続するための教材を開発した。
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