研究課題
若手研究(B)
全国の介護保険施設の介護職・看護職を対象に調査を行い、腰痛と腰痛予防対策への取り組み、腰痛と生活や環境を含む要因との関連を分析した。腰痛は姿勢保持や歩行、睡眠等の日常生活に影響する可能性が示唆された。また、仕事に過度に傾注せざるを得ない状況や職務満足・仕事継続意思が腰痛に関与する可能性も推測された。腰痛予防対策として身体・心理的負荷の軽減を図り、意欲を持って仕事できるような勤務環境を整備することの重要性が示唆された。
高齢者看護学
高齢者ケアの現場では、介護・看護職員の腰痛の増加が顕著である。腰痛は離職意向にも影響するといわれており、人材確保の観点からも重要な課題である。高齢者の安全や生活の質を保証するためにも職員の腰痛予防が重要であるが、腰痛に関連する要因および福祉機器・補助具の利用、導入をはじめとする取り組みや効果に関する報告は少ない。高齢者ケアに従事する介護・看護職の腰痛と腰痛予防への取り組み、腰痛に関連する要因について調査した結果を分析し、腰痛発生要因の検討や予防対策の基礎的資料とする。