本研究では、主観的な介護認識と認知症高齢者の在宅介護者の介護行動の関連性を検討し、介護の認識・行動の両側面からの在宅介護支援方法を検討した。予備調査の結果に基づいた、認知症高齢者を在宅で介護している家族介護者26名に調査を行った。調査方法は、調査票を用いた聞き取り調査と機器を用いて生体データの測定を実施した。 その結果、介護の主観的な介護負担感と介護行動時の脈拍変動には関連が認められなかったが、介護行動前後における脈拍が変化していることが示唆された。この結果より、介護者の主観的な認識と共に、介護行動による客観的な生体データを踏まえた支援の重要性が示唆された
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