研究課題/領域番号 |
17K17504
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
大坂 京子 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 教授 (30553490)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / ロボットセラピー / 介在者 |
研究実績の概要 |
2020年には, ロボット、認知症高齢者、介在者の相互作用のモデル(Model for the Intermediary Role of Nurses in Transactive Relationships With Healthcare Robots: MIRTH)を開発した.今年度は,このモデルを用いて,これまでに取得したマルチモーダルデータを用いてロボット(Pepper)と人間が相互作用を効果的に行うための感情推定についてケーススタディを行った.患者とロボットが会話中の心拍変動解析(Heart Rate Variability: HRV),表情分析(Haar cascade classifier: HCC),音声認識(Empath API),医療者(看護師,精神科医)による表情からの感情評価を用いた.HRVによる分析は,人間とロボットとの会話の状況に一致し,持続的な交感神経の優位性を示した.医療従事者の感情評価が一致している場合は,HCCによる感情評価も一致していた.Empath APIの感情評価は主観的感情評価と一致していなかった.現在,論文として投稿中である. また,長期療養の高齢者がドローンロボットを使うときの介在者の役割についても論文投稿中である. 一方で,認知症高齢者とロボットが相互作用を行うための支援を行う介在者の役割について,インタビューを行った結果についてテープ起こしを行い,会話内容を分析した.しかし,コロナ禍の影響で,今年度実施予定のロボットセラピーの効果と課題についての分析結果を行った結果に基づく,アンケート調査は実施できていない.2022年度に実施する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響で実施予定のアンケート調査まで到達できなかった.次年度は,アンケート調査を行い,論文として投稿する予定である.
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今後の研究の推進方策 |
今年度テープ起こしをしたデータを基に,ロボットセラピーの効果と課題について明らかにする.この分析結果と先行研究をもとにアンケートを作成し,アンケート調査を実施し,ロボットに対する介在者の考え方を明らかにする.その研究成果は英文ジャーナルに投稿する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で取得したデータの解析が遅れたこと,また執筆した論文を投稿中であり,投稿費用を次年度に支払う必要があるため.
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