本研究は、精神科訪問看護師が実践する個人向けメタ認知トレーニング(Metacognitive Training Plus:MCT+)の効果を検証することが目的である。メタ認知トレーニングは主に、統合失調症の症状の悪化や、当事者の生活を阻害する認知バイアスの矯正を目的とした認知行動療法と認知リハビリテーションの混成プログラムであり、統合失調症者への有効な介入としてエビデンスが蓄積されている。 平成29年度は、最新版の個人向けメタ認知トレーニング(MCT+ Ver2.3)の日本語版を作成し、ハンブルク大学のMCTホームページにて公開された。現在は、MCT+を実施する精神科訪問看護養成と、訪問看護への導入に向け研修会を実施している。
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