研究課題/領域番号 |
17K17508
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
佐々木 晶世 横浜市立大学, 医学部, 講師 (90538018)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者 / ヨーガ / ウェアラブル端末 |
研究実績の概要 |
これまでにデータ収集を行った高齢者55名の、ウェアラブル端末で測定した睡眠活動データ、血圧、心身の健康状態に関する質問紙調査の結果をもとに、分析を行っている。「体動あり」時間に有意に男女差がみられるため、男女別に検討している。男性においては、活動時間と基本チェックリスト、SF-8とに相関がみられ、また、高血圧の有無でも活動時間に有意差があった。したがって、血圧管理だけでなくより良い睡眠活動のために、ウェアラブル端末で得られたデータをもとにした男女別のアプローチが求められることが示唆されている。 介入内容の検討に関しては、A県内の地域在住高齢者20名(平均年齢77歳)を対象に笑いヨガを試みた。笑いヨガは先行研究をもとに20分間のプログラムを作成し2回実施し、それぞれ質問紙調査を行った。1回目と2回目の間には笑いヨガのパンフレットをもとに1日1回自宅での実施を依頼した。その結果、POMS2日本語版短縮版による気分状態(緊張―不安)の改善がみられたが、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)による主観的な睡眠への影響は少なかった。後期高齢者でも無理なく取り組むことができるプログラムであったが、自宅での実施率が低かったことから、会場に集まって実施する方が取り組みやすいことが改めて確認できた。したがって、コロナ禍での介入実施方法には工夫が必要である。 新規開発中の腕時計型ウェアラブル端末に関して、高齢者の使いやすさを考慮して検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響により、高齢者が集まっての活動が難しい期間が長かったため。
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今後の研究の推進方策 |
新規開発中のウェアラブル端末および分析用ソフトウェアに関して研究協力者とともに検討を重ねるとともに、コロナ禍でも実施可能な介入方法を探る。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で調査実施に遅れおよび中止があったため。今後はコロナ禍でも実施できる介入方法を検討するとともに、ウェアラブル端末の試用と改善を行う予定である。
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