研究課題/領域番号 |
17K17509
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
田中 悠美 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (00737819)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 訪問看護 / 在宅高齢者 / 自然排泄移行 / 看護支援モデル / 自立排泄 / セルフケア支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、在宅高齢者の自然排泄移行への訪問看護支援モデルを開発し、その信頼性と妥当性を検討することである。本研究において、自然排泄とは、トイレ、ポータブルトイレ、尿便器といった排泄に使用する用具を用いて排尿、排便ができることと定義している。 これまでに、「在宅高齢者の自然排泄移行への訪問看護支援モデル」の構成項目として、米国アイオワ大学で開発され標準的な看護介入として国際的に認知されている看護介入分類(NIC)のうち、排泄に関する6つの看護介入(尿失禁ケア、排尿管理、排尿習慣訓練、排便管理、排便訓練、便秘管理/糞便埋伏管理)を基に、国内文献レビュー結果、在宅看護学研究者との検討内容を反映し、77項目を作成した。この77項目の妥当性を検討するため、令和元年度は、全国の訪問看護ステーションに勤務する認定看護師(訪問看護分野または皮膚・排泄ケア分野において、公益社団法人 日本看護協会の認定を受けた看護師)への質問紙調査実施に向け所属機関倫理審査を申請したが、審査の結果、研究方法の再検討の必要性が生じた。そのため、令和2年度は、これまでの研究過程で協力を得ている、訪問看護ステーション勤務の訪問看護分野および皮膚排泄ケア分野の認定看護師、訪問看護ステーション管理者、在宅看護学研究者の研究協力者と研究方法の再検討後、倫理審査の申請、承認後の調査開始を予定した。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、研究協力者とのスケジュール調整に時間を要し、研究計画の進行に影響が生じた。現在は、研究方法再検討の過程にあり、今後倫理審査申請への準備を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
「在宅高齢者の自然排泄移行への訪問看護支援モデル」の構成項目77項目の妥当性について、全国の訪問看護ステーションに勤務する認定看護師(訪問看護分野または皮膚・排泄ケア分野において、公益社団法人 日本看護協会の認定を受けた看護師)を対象とした質問紙調査の実施に向け、準備をしている。令和元年度に申請した倫理審査の結果を受け、本年度は研究協力者と研究方法を再検討し、倫理審査の再申請、調査開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、研究協力者とのスケジュールの調整に困難が生じたため、現在までに研究方法に関する検討が十分にできていない。そのため、当初の予定より遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年8月までに、研究協力者と研究方法の検討を行う。この内容を踏まえ、10月までに所属機関に倫理審査を申請し、承認が得られ次第速やかに全国の訪問看護ステーションに勤務する認定看護師(訪問看護分野または皮膚排泄ケア分野において、公益社団法人 日本看護協会の認定を受けた看護師)を対象とした質問紙調査を実施する。調査期間は令和4年1月までの終了を目指し、終了後は速やかにデータ分析、まとめに取り掛かる。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度に予定していた質問紙調査の実施ができなかったため、当初の予定よりも使用額が少なかった。次年度は調査実施に関わる経費(印刷費、郵送費、謝金、文具購入費等)、学会参加費等として使用することを予定している。
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