研究課題/領域番号 |
17K17510
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
木戸 芳史 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (70610319)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 統合失調症に対する認知行動療法 / 精神科訪問看護 |
研究実績の概要 |
既に本研究は、平成28年度にCBTpの理論的背景及び精神科訪問看護への応用可能性について計4回の勉強会及び研究会議を実施し、課題整理や研究計画についての議論を進めていた。平成29年度はCBTpの理論に沿った訪問支援に最適化した研修プログラムおよびマニュアルの開発を行った。主な研究実績は以下のとおりである。 1. CBTpに関する系統的文献レビュー:統合失調症に対するCBTプログラムに関する国内外の文献を系統的に収集しレビューした。 2. 文献レビューを踏まえ、専門誌に投稿し出版された。(「訪問支援のための、統合失調症に対する認知行動療法の開発」木戸芳史, 松田陽子.Medical Science Digest.44(2).60-62. 2017) 3. CBTpを受けた経験がある方からのヒアリング:先駆的に統合失調症患者CBTpを実践している国立精神・神経医療研究センターの協力を得て、CBTpを実施している医療従事者から「統合失調症患者にCBTpを効果的に実施する際のポイント」「研修プログラムの受講対象者やプログラム構成に関するポイント」について、それぞれヒアリングを行った。 4. 訪問支援者用CBTpマニュアルの作成:1~3から得られた知見を基に、新たに訪問支援者用CBTp研修プログラムを作成した。本マニュアルではCBTpを患者と協同で取り組む際の基礎となる「治療関係の構築と維持」に重点を置き、治療効果を得るために最も重要となる患者との関係構築のポイントを事例を用いて解説している。また、CBTp実施時に重要となる「妄想の範囲内での働きかけ」に基づく認知行動的アプローチの実際についても事例や具体例を取り入れた実践的な研修マニュアルを開発した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定していた有識者へのヒアリング、研修プログラムの開発は達成することができた。しかし、開発した研修プログラムを用いてプレテストを実行することができず、次年度に持ち越しとなった。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度に研修プログラムの試行とプレテストを実施し、本介入へ向けたプログラム修正を行う予定である。同時に本介入のプロトコルを作成し、研究参加者のリクルートを開始する予定である。 このスケジュールでは、平成31年度より本介入を実施することが可能であり、予定している4年間の事業期間で当初の目標は達成できると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度に成果物の1つとして国際誌に論文を投稿しており、Article Publishing Charge(APC)として予算を確保していた。当該論文は平成30年4月現在3回目の査読に入っており、平成29年度の受理とならなかったものの、間もなく受理され研究費からAPCを執行する予定である。
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