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2019 年度 実施状況報告書

訪問支援のための、統合失調症に対する認知行動療法の開発及び効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 17K17510
研究機関浜松医科大学

研究代表者

木戸 芳史  浜松医科大学, 医学部, 教授 (70610319)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード精神看護学 / 精神科訪問看護
研究実績の概要

本研究は、統合失調症によって幻覚・妄想といった症状をお持ちの方に対して、幻覚・妄想のための認知行動療法を基本にした看護介入を開発し、その効果を確認することを目的としたものである。
2019年度は、1)幻覚・妄想に対する認知行動技法に関する研修プログラム(研修用マニュアル、介入用ワークシート)の開発と精錬、2)介入研究を開始するにあたっての倫理審査の受審(受理された)、3)研究協力施設の募集と説明、4)介入者に対しての研修の実施、5)被験者の募集、6)介入の開始、を予定していた。
1)については、米国APAの学術集会にて紹介していただいた米国ノースオハイオ大学BeST Centerから、米国で実際に用いている資料の提供と監修をいただき、これまで開発してきた資料と併せて、さらに充実した研修プログラムへと精錬が進んだ。これによって、本研修は精神科医・臨床心理士といった心理療法を専門としない支援職であっても習得することができる技法へと方向づけられ、本研究の対象とする精神科訪問看護に携わる看護職等が無理なく身につけられるようになったと考えられる。
4)については、プレテストとして1件の訪問看護ステーションから研究協力の承諾が得られ、訪問看護に携わるスタッフに対し3日間(計18時間)の研修を実施した。
以上を踏まえ、5)と6)については3月から開始する予定であったが、新型コロナ感染症の感染拡大の影響を受けて延期することになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年度内に被験者の募集と介入の開始を予定していたが、研究協力の承諾を得た施設は新型コロナ感染症の感染拡大地域に所在するため、利用している患者様および職員の安全を考慮し、研究の遂行ができなくなってしまった。施設と協議のうえ、介入を延期することになったのが遅れている理由である。

今後の研究の推進方策

新型コロナ感染症の感染拡大が収束しない状況での研究再開は難しいと考えられる。協力施設と相談を続けながら研究再開を目指したいが、いつ頃再開できるかは見通せない状況である。介入期間は6ヶ月を予定しており、今後の情勢次第では期間延長を検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症の感染拡大により、被験者の募集と介入が開始できなくなった。本研究では被験者となっていただく方々に謝礼の支払いを準備しており、当初の予定ではここで大きく研究費を用いる予定であった。
研究の遂行が延期となったため、再開できるようになれば予定位通りの支出がされていく予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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