最終年度の前半は前年度から継続しているパイロット研究(介入群のみ)の介入期間が終了し、介入を行った5名の被験者データの入力及び分析を行った。パイロット研究の1つの目的である有害事象や介入プログラムに対する被験者からの苦情等に関しては、5名の被験者から挙げられることはなかった。これによって、先行研究(米国)の日本語版である本研究で用いた介入プログラムの安全性が確認された。被験者が5名であったため、測定指標の統計学的な有意差の確認はできないものの、5名とも各指標の顕著な悪化はみられず、全体的に改善がみられていた。 年度の後半は、分析結果を臨床にフィードバックし、介入プログラムによって明らかになった現象の考察を行った。ここまでの研究プロセスによって明らかになったことは、研究論文としてまとめており、研究期間終了後になるがが投稿を行う予定である。 また、介入によって明らかになった現行プログラムの表現のわかりづらさ(不適切な日本語翻訳、日本の文化や制度と合わない表現など)や、特に被験者が用いるワークシートの使いづらさを集約し、プログラムの修正について検討した。これらの課題は、次の研究に反映させる予定である。
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