文献検討の結果、研究の目的を「神経性やせ症をもつ人はその過程においてどのような身体体験をしているのか」に変更した。当事者4名に半構成的面接を行い、質的に分析した。その結果、神経性やせ症をもつ人が体験している身体体験として【感情的態度の表れ】【おかしさへの気づき】【変化の感覚への怖れ】【回復の感受】の4カテゴリーと18サブカテゴリーが明らかになった。 この結果より、【おかしさへの気づき】と【変化の感覚への怖れ】の間で患者が揺らいでいる時は、行動的事実に焦点を当てた支持的な姿勢を保ち、患者の状況は自分の力で歩んでいるのだと理解することで、巻き込まれないことが重要である等の看護が示唆された。
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