研究課題/領域番号 |
17K17523
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
牧 茂義 椙山女学園大学, 看護学部, 助教 (90783415)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 地域定着 / 病棟風土 / 省察 / スティグマ / 卓越性 |
研究実績の概要 |
前年度は、全国の精神科病院で勤務する看護師1995名にアンケート調査を実施した。返送されたアンケートは823通(回収率 41.25%)であった。そのうち、欠損のあるアンケート99通を除外して、有効回答数を724(有効回答率 36.29%)とした。統計解析ソフトStatistical Package for Social Science(SPSS)Ver.25を使用し、以下の1)~3)のような解析を行った。 1)記述統計の算出(看護師の属性,看護師が勤務する病院・病棟の体制,独自の質問項目「地域定着に向けた支援」,エッセン精神科病棟風土評価尺度日本語版「EssenCES-JPN」,Linkスティグマ尺度,Rumination-Reflection Questionnaireの下位尺度「省察」,看護実践の卓越性自己評価尺度―病棟看護師用―) 2)独自の質問項目「地域定着に向けた支援」の信頼性・妥当性の検討(天井効果・床効果の検討,項目間相関の検討,Item-Total相関の検討,探索的因子分析:最尤法・プロマックス回転,探索的因子分析で明らかとなった各因子の信頼性係数の算出,他の尺度との相関係数の算出) 3)独自の質問項目「地域定着に向けた支援」と,その因子における関連要因の検討:重回帰分析(ステップワイズ法)の実施(従属変数:独自の質問項目「地域定着に向けた支援」の総合計,および,その各因子における合計点,独立変数:独自の質問項目「地域定着に向けた支援」以外に調査をした他の変数) 今後は、解析した結果に関して考察を深めた上で、学術集会における発表、英文での論文執筆を行っていく。学会での発表や論文投稿を通して,研究の成果を公表していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究成果の公表(英文論文の投稿,学術集会での発表)を前年度中に行う予定であったが、分析に時間を要し、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
概ねの解析は済んでいる。以後の課題は、さらに考察を深めることと,研究成果の公表である。 今後は、解析した結果に関して考察を深めた上で、英文論文とし投稿したり,学術集会において発表し、研究の成果を公表していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
解析に時間を要し、前年度実施する予定であった研究成果の公表が遅れた。そのため、研究成果を学術集会で発表するために必要となる旅費と、英文論文として投稿する際に必要な英文校正費用とを、次年度使用額として繰り越している。
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