統合失調症の社会復帰を促すうえでは認知機能を改善させることが必要である。そこで今回は運動介入に着目をし、運動プログラムの開発と、その運動プログラムによって入院患者の認知機能が改善するかを検討した。海外施設の視察や文献レビューを基に、本邦の入院患者でも行いやすい運動プログラムを開発した。それをクラスターランダム化比較試験をし、その効果評価をした。測定を完遂したものは、通常治療群(TAU)は14名、介入群は4名であった。介入前後の認知機能の変化量を比較したところ、TAUに比して、介入群では認知機能が改善していた。 以上から、入院患者であっても、運動介入によって認知機能を改善させる可能性が示唆された。
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