高齢者居住系施設の看護・介護職員を対象とした質問紙を実施し、認知症介護の自己効力感と業務負担感について質量両面から分析した。介護職員の負担感、孤立感、無力感 とその背景要因を追求し、特にBPSDへの効果的ケアによる業務改善が効果的という当初仮説は支持された。 次に介護老人福祉施設にてBPSDの改善に向け、研究者、認知症看護認定看護師、職員による認知症サポートチームを結成した。概ね週1回の訪問指導、月1回のケア会議を通して事例介入をした。事前事後比較では有意差がみられなかったが、職員の知識・技術の向上とチームワークの改善により介護負担感の改善への効果が一定程度示唆された。
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