• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

クロノタイプの違いによる睡眠とエネルギー代謝の実態と機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K17534
研究機関公益財団法人神経研究所

研究代表者

木村 桃子 (萱場桃子)  公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (20759055)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード看護学生 / 睡眠 / 新型コロナウイルス / クロノタイプ / 生活リズム
研究実績の概要

本研究は、将来、交代制勤務に従事する者が多い看護学生の集団を対象に、睡眠やエネルギー代謝の実態を明らかにすることを目的としている。前年度までは、集団間の比較を行ってきたが、今年度は個人を対応させ縦断的な検討を実施した。2019年から看護学生を対象にした追跡調査を実施しているが、2020年には新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発出され、学生を取り巻く環境が大きく変化した。新型コロナウイルス感染拡大前、外出自粛中、対面授業に戻った後の時期に実施した睡眠アンケート調査の結果を比較し、コロナ禍における看護学生の睡眠の変化について評価した。その結果、2020年は新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で睡眠覚醒リズムが後退したが、2021年、2022年には睡眠覚醒リズムは2020年に比べ前進した。2020年には不眠症状を訴える学生が増加したが、2022年には「悪夢」を訴える学生が2020年、2021年に比べ減少するなど、コロナ禍以前の睡眠に戻りつつあることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染拡大により、当初の追跡調査の目的であった経時変化の評価ではなく、新型コロナウイルス感染拡大による生活の変化が睡眠に及ぼす影響について評価することに変更したが、順調にデータ収集、成果発表することができた。

今後の研究の推進方策

これまで収集してきたデータや分析してきたことを論文にまとめ公表する予定である。

次年度使用額が生じた理由

論文投稿料での支出を予定しているが、まだ査読対応中であり年度内の支出が間に合わなかったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Changes in sleep behavior, sleep problems, and psychological distress/health-related quality of life of young Japanese individuals before and during the COVID-19 pandemic2022

    • 著者名/発表者名
      Tanioka K, Kayaba M, Tomishima S, Komada Y, Inoue Y.
    • 雑誌名

      Chronobiology International

      巻: 39 ページ: 781-791

    • DOI

      10.1080/07420528.2022.2034839.

    • 査読あり
  • [学会発表] Changing sleep patterns among university nursing students during the COVID-19 pandemic: a 3-Year Overview2023

    • 著者名/発表者名
      Momoko Kayaba-Kimura
    • 学会等名
      26th East Asia Forum of Nursing Scholars (EAFONS2023)
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi